基礎断熱と床断熱 |

基礎断熱と床断熱

2023.02.01

住宅の断熱構造に、基礎断熱と床断熱があります。

たまに「基礎断熱と床断熱はどちらが暖かい?」なんて記事を今でも目にします。

この言い回しは、基礎断熱と床断熱で比較する目線が間違っているのですね。

例えるなら、カップのアイスクリームとバー状のアイスクリームを甘さで比較しているような(笑)・・一つの見方ですが。

 

床断熱と基礎断熱の違いをひと言でいうと、断熱材を施す場所が違います。

床断熱工法の場合、

住宅1階の床のすぐ下に断熱材を敷き詰めて、床から断熱する方法です。

日本の住宅の多くは、この床断熱を採用しています。床断熱では床下に湿気がこもらないよう、床下の空間は換気口を設置して風通しを確保するため、外気とほぼ同じ温度になります。

 

 

基礎断熱工法は、

建物の基礎コンクリート自体を断熱材で覆って断熱する方法です。

床下の空間も室内空間の一部と考え、室内と同じように温度のコントロールや換気がなされます。

先日「ガイヤの夜明け」で放送された「パッシブハウス」や兵庫県の松尾設計など、高性能住宅の設計や施工をされている所が基礎断熱工法を採用されています。

基礎断熱は、基礎のどの部分に断熱材を施すかによってさらに3つの種類があります。

  • 基礎外断熱:断熱材を基礎立ち上がりの外側に貼る
  • 基礎内断熱:断熱材を基礎立ち上がりの内側に貼る
  • 基礎両側断熱:断熱材を基礎立ち上がりの外側・内側両方に貼る

※床断熱工法
メリット:床断熱は日本で古くから使われている断熱方法なので、採用している工務店や施工会社も多く、コストを抑えながら品質の安定した施工となる。

施工箇所が床なので、リフォームなどの対応もしやすいです。
床下の空間は換気口を設けてしっかり換気をするため、結露やシロアリのリスクが少ないこともメリットとして挙げられます。

床下空間が冷えることで、床が冷たく感じたり、換気が不十分な場合は室内との温度差によって結露が発生したりする可能性があります。

 

基礎断熱のメリット・デメリットをチェック

基礎断熱は、床下空間も含めて家全体を断熱材で覆うので、断熱性・気密性が高いことがメリット。基礎から断熱して床下空間も温度をコントロールするので、床まで冷気が届きにくいです。

床下の配管が凍結する心配もありません。また、年間を通して約14~16℃に保たれる地熱が基礎コンクリートから床下へ伝わり、室内を夏は涼しく、冬は暖かく保つ手助けをしてくれるでしょう。

一方、基礎断熱は床下のシロアリ対策や湿気対策が必要というデメリットがあります。シロアリ被害を防ぐためには、防蟻処理された断熱材を採用する必要があります。

 

◆株式会社ファースン一級建築士事務所では基礎断熱工法」を標準としています。

本土の中でも寒い信州は「暖房器具」は欠かせません。

そこで、暖房器具の効果について

ホームズ君のYouTubeで「ホームズ君の「暖房と室温」の関係100秒でわかるかな?」で紹介されています。

 

◆結果:エネルギー消費量が少ない(経済的)なのは、床下エアコンでした。

 

※基礎断熱工法+床下エアコン

 

※断熱工法を使うには、利点も欠点も理解して、何故?その方式の採用なのか?

キチント答えられる業者を選びましょう。

株式会社ファースン一級建築士事務所では、メリット・デメリットをご説明しております。

◆コロナが終息を観ず、5類相当に格下げを決められて、不安ですね。

住宅相談はzoomにて行っております。

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人:嶋田和明【一級建築士】

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