外壁塗装、何が良いのか? |

外壁塗装、何が良いのか?

2022.10.26

外壁塗装のチラシが入るようになって、低価格や職人など歌っています。

リフォームでの優先順位も高い「外壁塗装」ですが、

塗装材料の種類も多く、それぞれ特徴も違います。

実際、何が良いのか?悩みますね。

外壁塗装を考えた際に悩むのは塗料選びです。
     もちろん耐久性が高く高機能な塗料が良いですがそのぶん高価になるため、ご自身の方針に合わせた塗料選びが大切です。

◆外壁塗装で使う塗料には、シリコン塗料をはじめ、フッ素塗料や無機塗料などいくつかの種類があり、耐用年数価格もそれぞれ異なります。

◆ここでは 一般的に良く使われる
                                    ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、断熱塗料ガイナ、無機塗料の    大きく5タイプの塗料について塗料別の耐用年数や特徴について説明していきます。

◆まずは外壁塗装と家の寿命の関係と外壁塗装の必要性についてお話ししたいと思います。   一般的に外壁塗装の寿命(耐用年数)は、約10年です。10年経過しても外壁塗装(および補修工事など)によるメンテナンスを全くしない場合外壁の劣化が急速に進み始めます。このまま放置しておくと外壁劣化が進み、徐々に家の内部へ劣化が進行していき、雨漏り発生さらには家そのものの寿命が短くなります。

 上記図はその説明です。                           

家の劣化が急速に進む前に定期的な外壁塗装(リフォーム)を実施することで、 家の劣化を遅らし    寿命を伸ばすことができます。

上記の図は、外壁塗装で使う塗料の特徴と耐用年数の比較図です。

塗料は上記以外にもありますが、ここでは、一般的に良く使われるウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、断熱塗料ガイナ、無機塗料の大きく5タイプの塗料について説明しています。

耐久性という観点で言うと、                                大きい順に無機塗料>断熱塗料ガイナ>フッ素塗料>シリコン塗料>ウレタン塗料のようになります。

それぞれの特徴をまとめると下記の通りです。

◆ウレタン塗料の特徴                         ウレタン塗料の耐用年数は6〜8年程度                  安価だが今は主流ではない耐久性は強くなくチョーキング現象がよく見かけられる対防汚性(汚れにくさ)は弱い  ☆チョーキング現象とは、外壁の塗装面に起こる劣化現象の1つで、壁を手で触ると白い粉状が付く現象です。                               ◆最近の外壁塗装ではすでに主流ではなくなっており、現在は付帯部やサービス部分の塗装に使用されています。

◆シリコン塗料の特徴                         シリコン塗料の耐用年数は8〜15年程度                         30種以上のシリコン塗料が販売されているため耐用年数にも幅があり製品選定にも注意が必要。                                       透湿性(※内側から外側へ水蒸気を逃がす性能)があり剥がれにくい。               価格と品質のバランスが良く現在最も良く使われている塗料耐久性もある程度期待でき、光沢(艶)もある程度期待できる。

◆シリコン塗料といっても、各メーカーによって油性・一液型・二液型と多種多様の塗料が出されています。そのため、下地の状態や現状の塗料の劣化状態を考慮し相性問題に注意を払うことが必要です。

◆フッ素塗料の特徴                          フッ素塗料の耐用年数は15年〜20年程度                      耐候性、耐熱性、耐寒性に優れています。カビや苔がつきにくい防汚性を持っています。                              ◆フッ素塗料は、耐久力が優れている塗料なので、外壁塗装の期間を伸ばしたい方や、外壁劣化の補修・修復を十分処置している外壁におすすめです

◆高価な塗料ですが、下地チェックや現塗膜との相性問題の確認が必要で、プロの検討が不可欠といえます。メーカーによっては「10年保証の適用は受けられない」場合もあるので注意が必要です。

◆断熱塗料ガイナの特徴                        断熱塗料ガイナの耐用年数は15年〜20年程度。耐久性+付加性能の大きい  高級塗料、断熱性能・遮熱性能に優れています。                           防露効果(結露を防ぐ効果)があります。防音性や消臭性機能も備わっています。             ◆ガイナは、元々はロケットの断熱技術の研究から外壁塗料用に応用された塗料で、耐久性だけでなく断熱性能・遮熱性能が他の塗料より優れた高級塗料です。付加機能が優れているだけあって、費用も高価な塗料になりますが、その分大きな効果があります。                           ※ただし、優れた塗料ではあるものの過大な評価もまん延しているので、注意が必要です。

◆無機塗料の特徴                           無機塗料の耐用年数は15年以上(25年と言われることもあります)。                              一般的な塗料の中では最も耐久性に優れた種類の塗料です。防汚性(苔やカビによる汚れにくさ)があります。超耐久の性能を発揮するためには外壁だけでなくそのほかの付帯部・コーキング処理も気を付ける必要があります。                              ◆状態によりますが、窯業系のサイディングの外壁塗装には最適な外壁塗料です。高価な塗料なので塗装工事に熟練の外壁塗装職人、または職人の指導のもとの施工が必要です。また、付帯部・コーキング処理には注意が必要です。

窯業系のサイディングで最も注意が必要なのが、盤間のコーキングです。どれほど高価な塗装、優れた塗装を施しても、コーキングの性質、寿命が大きく作用します。

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この記事を書いた人:嶋田和明【一級建築士】

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